100万個売れないと製品になんて出来ない、最低でも100億円売り上げが立つ見込みが無いなら事業化させないと堂々と仰る。そりゃぁ、否定はしませんけどね。やれるならやって下さいよ。ものづくり屋さんがそれをやり続けて頂けるのであれば、この国の政府も、ギリシャよろしく、観光だけで食っていく国にしようとは思わなかったのでは無いかな?観光プラスものづくりくらいの政策が出てきていたのかもしれない。ものづくりは海外に任せて、おこぼれを頂戴しようとした結果が、ワクチンが無い、半導体が無い国だとやっと気が付く。輸入が絞られて、とある食品の値段も上がり始めたしね。
スタートアップとかベンチャーとか、それらを支援しましょうってお話があって、マクアケとかね、そんなものが活発に使われている。大企業がマクアケでものを売るのはどうかと思うけど、まぁ、欲しいものが出てくるのであれば文句は言わない。そのモノづくりなんだけど、己惚れるようなんだけど、最後までやり抜くぞって強い意志が必要で、それは過去の人生の中で何かをやり切った経験がものを言うんだと思っている。縄跳びを引っ掛からずに100回飛ぶとかね、小さい時のやり抜いた経験、大人でも良いけど、それは絶対に必要。それが無い人の話は、何処かで折れている。
ソフトウエア開発は図抜けた能力の方が一人で開発出来て、これは本当に羨ましい能力だと思います。凄いですよ。目に見えるモノづくりだと、最終商品まで持って行くには一人で頑張っていると千年くらいかかっちゃうから、誰かとご協力ということになる。そうなると団結をもたらすリーダーシップとか、和を展開する心の力とかね、それは間違いなく必要だ。これは若手の中にも見えて、なんだか知らないけど、その人の周りで何かが起こっているってありますでしょ。これも羨ましい限り。
それでもやっぱり根幹にあるのは社会に目を向けさせる被適応力なのだと思う。凄いだけでは売れないし、見向きもされない。スタートアップだから100年後の製品では無く、今、売れていないといけない。社会の目をその商品で塗り替えるくらいの力が必要だ。これは意志が強かろうがどうしようもなくて、きちんとした裏付けというか、根本原理が必要だ。情熱は勿論大事なんだけど、被適応力が無いと、バージョンアップも出来ないしね。これらが揃っていれば100個の商品だって売れば良いのにと思うのですよ。そんなところからやり直さないと。スタートアップ支援に携わる人達の意識は何処にあるのか。大企業の見下し目線にあるようで、気分が悪くなる。