今昔マップ

元来が人文地理学の研究者でいらっしゃる埼玉大学の谷先生に公開して頂いている「今昔マップ」を愛用させて頂いている。全国くまなくということでは無いのだが、明治以降の街割りの変化を見られるとともに、「今との比較」が出来ることが極めて痛快。ツールの公開に関わる皆様に深く感謝申し上げます。

宿舎を建てる段になって、その土地は一体なんだったのと気にし始めたのがきっかけで、図書館に行ったり、江戸の古地図とかを買ってみたりしていろいろ眺めて面白がっていた。とあるところで「名古屋の古地図展」に出掛け、現在の居住地近くの地形図を明治時代の陸軍が作図していたことを知り、きっと探せばあるだろうと、探していたらツールの公開が始まったというタイミングの出会い。求めよ、されば開かれんってなもんですな。

日頃、自転車で通っている道とかね、明治からというか、きっと江戸時代からあったんだろう道路だったりすると、それなりの石仏様がいらっしゃったり、やたらと曲がりくねっていたり。神社などは位置が変わっていないことが多いですな。故事来歴を調べてみるには、戦前の街割りを知るのが一番。漱石の小説などは明治の町割りを見ながら読むと実に楽しくなる。

川越市などはコロナ禍明けの観光狙いかどうかは知らないが、古地図アプリなどを作られたとか。名古屋に居るとなかなか川越に行こうとはならないけれど、地元のアプリが出来たら面白かろうと思う。どうも愛知県の方々は誇るべき地元なのに、地元観光をしていらっしゃらない方が多いと感じる。まずは今昔マップを活用させて頂いて、ご自分の住まい周辺をタイムトラベルされては如何だろうか。