今週末にオリンピックが「日本」で開催されるんですよ、何だか信じられません。いや、これだけのパンデミックの中で、世界中から人が集まって、一箇所に集まってスポーツ競技をするんですよ。集団免疫獲得国家では無いこの国で実施をする決断。経済活動優先という、ビフォーコロナ時代のレガシーってことなんでしょうね。お金儲けをするとなったら、儲けに加担する人だけが国民で、そうで無い連中は非国民で、その声を聞く必要は無いという為政者のお考えなのだから、これは従わないといけないんだろうね。まぁ、やるんだったら、そりゃ応援しますよ、ナショナリズムの極限の祭典だからね。
月曜日は元来、祝日で赤日だった訳だけど、開会式に合わせて祝日まで動かしてしまう。コロナ禍が無ければとても盛り上がったのは間違いないでしょうけれど、この状況ではね。連休は嬉しいから文句は言いたくは無いけれど、為政者として、昨年の延期を決めた首相の「ワクチンが出来ているだろうから、来年への延期で全く問題無い」という計画をきちんと検証していただきたいものだ。IOC会長は「アスリート分のワクチンは確保したから日本の国民には迷惑を掛けない」と仰ったが、どうやらそれが全く存在せず、国民への接種は後回し。
特に働き盛りで、税金納付最前線で戦う戦士達がどんどんと変異ウイルスで重症化して、納税活動が停止している。政治判断が極めて難しいのは誰もが分かるのだが、ご高齢の皆様の年金も現役の方々が賄っていることを考えると、その判断は正かったと胸を張って言えるのか?綺麗事で当たらず障らずが選挙の得票活動の鉄則だが、後の日本はどうなってしまうのかと、不安はどうしても大きくなる。働き手の減少は致命的である。
いつも使っているマーケットのレジに「GoToキャンペーンチケット使えます」と貼られている。使っている人を見たことは無いのだが、国を閉ざすのが遅れ、国民の移動を率先したからこそ、国内感染者増が続いた。先の首相の「ワクチンは直ぐにでも立ち上がる」とTVの自信満々な姿勢わ忘れられない。その首相も風向きが怪しくなってリタイヤした訳だが、オリンピック後は国民は全員忘れているから、再び返り咲こうとしていらっしゃるらしい。いずれにせよ、集団免疫はできておらず、そして、変異株による蔓延はこれからだ。これからの数週間、監視し続けないといけない。不思議なオリンピックだ。記憶に残さなければならない。