民度が知れる

新聞、TV、ネットなどを見ていると、もう、豪華絢爛な国政選挙対策が並んでいますな。マスコミがそれをデコレーションして国民の洗脳に全力を傾けている様が、もう、ここまでくると愉快だなと感じる程だ。世界中がコロナ禍対策で税金をばらまいてきた。これはやむを得ないことで、非難などしない。ばらまき方に「はてな」はいっぱいあるわけだが、血税が国民に還元されることに問題はない。

ただね、ビジョンが全く見えないのだ。緊急事態宣言が日常化して、しかも緊急事態が終わったら、社会はどうなっていると言ってくれないから、その下に置かれる国民は一体なにをすれば良いのか分からない。ワクチン接種とて若年層女性の約4割が接種を拒んでいるそうな。2回摂取した方がΓ型に感染して重症化しているなどと報道されたりすると「ワクチン接種って本当に効果があるのか?」との疑問もわいてくる。2回目の接種で強烈な副反応が生じると報道が成されるが、しかも「効果が薄い」と言われてしまうと、「それは何?」となるのは仕方が無いだろう。

マスコミ曰く「高額で購入させられている」ワクチンを手っ取り早く輸入して、国内開発は企業の自助努力(国費で補助はしているが)任せで、大規模検査に後ろ向きで、ワクチン開発国に忖度し、自国の学術技術の高度化に税金を投じない。安心して暮らせる基盤をつくるところへの投資が少なすぎるのではないか?目に見える土木技術は確かに重要だが、これとて選択と集中の考え方を導入しないといけない。

ビジョンが見えないの意味は「物語として頭の中に浮かんでこない」ということだ。この国が何処に進んでいくのか、どんな風に変わっていくのか。そして国民の生活はどのように良質になっていくのか。貧富の差はどのように埋まっていくのか等々、何も見えないのに、国政選挙対策が各党で進んで、遊説は行われるが国会審議は何処かに飛んで行った。企業も国家も、そして個人も、日本人はビジョンを抱かねばならない。民度が知れる。