愛知県を脱出せずに

まん延防止等重点措置が8日から実施された愛知県を出ずに何処に向かってステアリングを握るか。観光地どころかスポットと呼ばれるところまでお出かけしてしまっているので、正直「枝道」を走って酷道を突っ走るくらいしかやることがない。日本人の謎の習性で、平日であると、お盆の連休にできそうなところにすら会議を入れられてしまう。入れられるとこれはもう文句を言うわけにもいかず、頑張って思考するわけだ。昨日は久しぶりの台風の余波というか、強風域に愛知県が入り、夕刻から時々、風と激しい雨が叩きつけ、焼け付いた屋根瓦を冷やしてくれて、それは大いなる自然の恵みと感じた。

自然の恵みと感じられるくらいがよくて、今回も台風の経路に沿ったエリアの皆様は大変な水害や停電に見舞われ、辛いお気持ちを察するばかり。一刻も早い復旧をお祈りする。そうそう、ステアリングを何処に切ったということなんだけど、宛てなくアクセルを踏んでいると、どうしても153号に乗ってしまって、そうすると長野県に入らないで愛知県内を回ろうとすると、古橋懐古館を左手に見たら、右に257号に入るしか無い。名倉川沿いに軽快に進む。名倉のあたりで工事の看板に出会った。光ケーブル敷設工事・・

小生が郵便局ネットワークを活用した地域教育網を、その考え方、教材の作り込みに至るまで、スペインの文科省にて研修を受けてから約20年が経過している。その時、既に国の隅々までネットワークが有り、中央部と同等の教育を受けられる体制が出来ていた。それが「今頃こんな状況かい!」と驚かされる始末である。地域農産品のネットワーク販売など、当たり前の状況が世界中にあるのに、日本ではまだまだなのだろう。使えないマスクを配ったり、オリンピックに税金を使うことには積極的だが、教育にお金を掛けない状況には辟易するし、絶望する。

田口の数キロ手前のコーナーの連続は愉快である。ギアシフトだけでブレーキを冷たい状態に保ち、万が一のブレーキングを完璧に持っていくドライビングを心掛ける。真夏の日差しにスキール音は禁物で、高温のアスファルトで焼かれたタイヤのグリップを感じながら進む。田口にて飲料を補充した後、途中、鹿肉を頂きながら、岡崎に抜けようかなと思って473号に入ったら、鳴沢でがけ崩れで結局、豊田方面に強制送還。そのままだと行きの経路に乗っかるので癪だから、301号方面に向かう。豊田市はどこも道が整備され、数年前には愛する酷道だったところが2車線化している。大げさである。連休前半はそんな楽しみ方をしていたのだが、後半はそれこそ行くとこ無いぞと、コロナ禍に溜め息を付く、私であります。