内需型?

半導体素子製造産業が活況なのは、世界のお仕事の形態の変容が主要因であると言って、否定しきれる者はあるまい。スマートなんとか電子機器には必ず半導体素子が入っていて、それが世界中でじゃかじゃや売れているわけだから、それを作る機械も売れまくるというのは自然の流れだろう。国内では無くて国外に向けてね。でもこれって、買ってくれる国があるから輸出できるんだよね。世界の流れは中国と米国内での生産品しか、中国と米国はそれぞれ買わないよというところだから、生産拠点を外に持って行かないといけない。

ハイブリッド自動車屋さんは、ガソリンを使う車を買い続けろとロビー活動をしていらっしゃるわけだが、それをいつまで続けるのだろう。内政干渉で訴えられないかなと、虎の子技術にしがみつき過ぎでは無かろうかと思ってしまう。先日、地下鉄の駅から職場への道中に、カートレーラーが数台並んでいて、そのキャリーの上に列をなすテスラの電気自動車に圧倒された。国内でこんなに売れるのだなと。

バックオーダーしか無いと言われる車だから、全部、売れるということでカーキャリーに満載状態であったのだろうけれど、これなどは国内では作って無いわけだから全てが輸入車ということになろう。国外で作ったものを有難く国内で購入するわけだ。これが、日本にとっての最大市場である中国や米国では締め出しを受け始めている状況にどのように立ち向かっていくのだろう。

少し前に青森のリンゴ農家さんとお話をさせて頂いた時、きちんと管理して、購買国の規制をきちんと考え、従っていれば輸出品を買い受けて頂けるということであったが、それも今後、どうなっていくのか。国内消費市場を見渡して、そんなに強い購買力があるとは思えない。何しろ、一人当たりのGDPは世界の30位程度だ。内需主導型経済などにシフトなどできようが無い・・様に感じる。横浜ではGoToキャンペーンの切り札のIRに反対する市長が当選した。はて、この国は何処に行くのか。ビジョン無き為政者に従って、何処に行っちゃうのか。まぁ、自らは明確なビジョンを持って進むだけなんだけど。国がドボンしたらしゃれにならない。そう感じている。