自立しようよ

世界の制御用半導体の95%がTSMCから出て行っているって、これはかなり問題なのではと思う。全部国産にしろとは決して言わないが、いや、それでも良いかもと思う。食べ物も半導体もみぃんな海外任せ。某社の火災で未だに制御チップが入ってこないから、コントローラだけ1カ月遅れますとかね。研究機器が動かせず、唯一の心の慰めが無くなってしまう。とは言うものの、そこは手動で解決。この辺りが化石人の強みですな。アナログで育ってきていると、その辺りは柔軟である。

勿論、温故知新だけでは駄目で、DXは当然の流れ。当然の流れなんだけど、モノタロウでネジを1本買って、それを使えるようになるのは、一週間程度経過した後にやってくる納品・見積もり・請求書という紙と一緒に検収を受けた後だ。こんなDX無縁の状況がいつまで続くのだ?公金の不正使用に対して、そんなことしないぞ!と胸を張れる人の方がはるかに多いのだが、お役所からすると、そういうことをやる連中という見方をされているのでしょうな。一向になくなりそうもない。

ハイテクばかりが人の生活の安全を守ってくれるわけでは無く、むしろローテクのハイテクがよろしい。妙な自動化とか連動化とかね、いずれ人が関わってしまうのであれば、人力でやると決めてしまうと、安価で頑丈なものが出来たりするから面白い。カーボンニュートラルとか言って、石炭火力を捨ててしまうわけだけど、電気を捨てるわけでは無いんだよね。送電線が張り巡らされ、汚い空は何とかならないものかと思う。山に登って見えるのは、山並みを繋ぐ、送電線とピークに我が物顔でそびえたつ巨大な鉄塔だ。人間がそんなことやって良いのかと思ってしまう。

学生時代、まだまだLSIを超LSIになんて機運があった頃で、いろんな会社でICからLSI製造まで国産でやっていた。日米半導体摩擦なんてので、美国に脅かされて手を引かさえてしまった。TRONも打ちのめされてしまったしね。面白かったのになぁ。なんかあの頃から日本は「金で解決できることしかしない国」になり下がった気がする。独自で立国するのだという気概を感じられない。だからこそ、スモールサービス、スモールものづくりの連携で、社会価値をDXで作り上げることが出来る気がするのだ。そんな挑戦の起爆剤になれたら面白かろう。企画を立てねば、そんな方向性だ。