少し前に「ワクチン接種が進むと、それに対抗しようとして自ら変身を進め過ぎて自滅に至る」からという説がまことしやかに流れた。70%近くの接種率の国々が新感染者増大を招き、マスク・手洗いに対して、日本人は真面目に取り組んでいるからと、まぁ、そんなところが落としどころであって、ウイルス自滅説はどんなものかなと想像していたところに、南アフリカでの新種展開である。ワクチン接種がほぼ進んでいない地域での新種の発生、しかもかなり複雑な構造変態らしいから、ワクチン耐性に対抗するための自滅ということに対して益々疑いを持つようになった。ワクチンが無くても変態を繰り返す。そりゃぁそうだろうね。
正確な情報として、今までと異なる形式の変態形態であるということしか伝わっていない。ワクチンが効かないのではとか、感染力が強いのでは等々、メディアは不確かな情報が広げ、不安をあおることに一所懸命な気がしてならない。加えて日本の水際対策は、国を閉じるなんてとんでもない、普通に飛行機は飛んで人の往来がある。初期の感染拡大と同様の道を辿っている気がするのだ。経済活動優先も良いのだが、その経済活動って、世界に売れないモノを量産するばかりで、世界の人が歓喜して受け入れて頂けるものって、我が国でどれくらいあるのか。農産品は素晴らしく、その先頭を走っているが、その他には極わずかな超精密機器と、土木技術くらいではないのか?自動車なんかしょっちゅう壊れるしね。
思い切った変革に打って出たとして、今、3歳のお子様が新しい教育を受けて、人の感性を高揚させる美しい世界を展開していくためにはここから20年は掛かる。それでもそっちにいかないとだめでしょう。円安誘導して国家の価値を下げて、自動車等輸出企業だけを優遇してきて、汗をかく人達をないがしろにしてきた戦後70年である。舵を切ってもその影響は微々たるものだが、100年後には代わっているだろう。そんなところにしかこの国には希望は無かろう。大量生産で同じものが当たり前から、自分自身の存在意義を認め合えるような国への転換。人類発祥の地における、ウイルスの爆発的な変異は、人間もいい加減に変わったらどうだと言われているような気がする。
オゾン層が出来て地上に植物が上陸を果たした。捕食者の居ない世界で、高温多湿環境において無尽蔵に酸素を放出した。指を持つアカンソステガの進化系が地上に這い上がり、植物を捕食し始めた。すると植物が過剰に減少し始め、地球は肉食群を生み出し、菜食動物を肉食動物が過剰に捕食し始める。そこに人間が現れ全てのバランスを保つ役割を持たされた。人類は好き勝手に地球を荒らしまくり、地球は人類が対処しきれないウイルスで地上を覆った。なんだか聖書の一節のようだが、そんな気がする。