知恵の価値化

「アイデアは無料」という発想が、この国では当たり前となっている。「ご相談が御座います、これはどうしたら良いでしょう?」と聞かれて、「こうやったらどうでしょう?」と言おうものなら、「それはそれはご馳走様でした、一番、お安い事業者にやらせまひょ」と言ってさっさと帰っていく。まぁ、面倒が無いから良いのだけどね。とは言うものの、知恵にはお金を払わないという考え方で本当に良いのか?

良いと思っていませんよ。何度か同じことを言っている気がしますが、アイデアだったり情報収集だったり、それには相当の労力が掛かり、時間も相当に食う。情報収集にあたって、ご相談させて頂く方々は、それまでに培った人脈だったりするわけで、それだって、その方の知的財産であるのは間違いない。それに対して少しは敬意を払っても良いのでは無いか?敬意を払えとは言わないが、お金は払ってねと言いたい。

未来を一緒に考えて、そこに向かって開発案件を共有して、それぞれの得意なところを分担しあって合体させて、まぁ、お金儲けはお企業様にお任せになるのだけれどね。将来のお金儲けの片棒を担ぐわけだから、未来の稼ぎを先に頂戴と言うことだ。所謂、知恵の「価値」にプライスを付けて、その分を先取りさせて頂きますねということだ。まぁ、Tier0企業だけが親の層獲りが当たり前の社会だから理解されないかもしれないけどね。

DXだって、自社だけに留まっていては駄目で、それぞれが生み出す価値を数値化させて、最終製品が得る純利益を、その価値の数値化に見合った配分がなされなければならないのだ。それがされてこなかったから、働けど給与は増えず物価は上がるなんてことになるのだ。思考は有料です。よろしくお願い致します。