遥かなるアジャイル型

アジャイル型開発という言葉が、我が国でも語られるようになってからどれくらいが経過したことか。3Dプリンタで整形した金属部品が、海外では実用的なところに使われ始めてきている。航空機の部品に活用し、いきなり燃費を上げたことは記憶に新しいのだが、理論的にはこの形だけど、工作機械を使うとそれが出来ないとあきらめていたところに、3Dプリンタが魔法の杖の如く現れ、理論的形状をそのまま実用に持っていくことを実現した。我が国はその活用に極めて遅れて居ることは周知の事実である。

石橋を壊しても渡らない、あるいは他人の知恵はゼロ円で、盗んで使う、いや、堂々と聞いて黙って商品にしてしまうというのが日本企業という印象がある。最近も某社がそののりで迫ってきていることに対してお灸をすえたりしたのだが、まぁ、それは置いておくとして、経営コンサルが花丸をくれないと、ものづくりがスタートしないこの国では、外貨を獲得するような商品は出てこないのだろうなぁと悲しく思うわけだ。1000億円の年商が上がらない商品は作らせないと、近所の老舗企業のお偉いさんが豪語されたが、そんなホームラン狙いばかりで良いのかと思う。

電池の開発などは、それこそ地球人類より研究者の方が多いのではと思わせるくらいに、多くの研究者が活動しているわけだが、どんなところに使うのかから考えないから、みんな自動車に使われないと駄目みたいな雰囲気何だけど、例えばコンビニからどっかのアパートに注文品を運んで、届けて戻ってくるのに、そんなに長時間のフライトは必要ない。むしろ、急速充電が出来て、繰り返し充電に耐える電池であれば良いわけだ。そのターゲットを目指して、あれやこれややるのを、実機で試験しながらやるのが良いわけで、そんなところにアジャイル型開発である。

それを経営コンサルを入れて、儲ける為にはうんたらかんたら・・そうしている間に海外から狙った商品が出てきて、バージョンアップを積み重ね、満足する商材に化けていく。つい昨日のことなのだが、日本企業のそんな商品を見かけて、つい、発注してしまった。旧タイプもネット上では見ることが出来て、活動時間やちょっとした気遣いが加わって、流石だなと思った次第。顧客の声を吸い上げるにはって、直ぐに逃げるけど、社員の方々の意見で良いから反映したらと言いたい。自分の事を他人に押し付けすぎるところも気に入らない。アジャイル型が良い。そう思う。