アイデアタダ取りは嫌だ

研究不正という行為があって、捏造、改ざん、盗用なんだけど、学会なんかで「面白そうなことをやっているな、自分もちょっとお試しでやってみよう」位は盗用では無い。その方の発表等をきちんと引用させて頂いて、周辺の研究も調査して、その後、独自の視点を作っていけば良い。論文で発表出来れば、まぁ、査読を潜り抜けるから、クオリティの高い論文誌であればその人のアイデアということになっていく。

全部だめなのだけど、共同研究等で第三者に評価される環境に身を置くと、そんな意識から遠くなってくわけで、特に工業系の大学研究者は、全員が共同研究で第三者の目に触れる状況になって頂けると良いなぁなどと思っている次第。オリジナルの研究テーマって、過去はなかなか世に出ず埋もれるのだけれど、それを社会に還元していくチャンネルはベンチャー等も日本で当たり前化してきたので、様々な可能性が出てきたわけですよ。

研究不正なんてものはする必要は全くなくて、アイデアが枯渇したらテーマを換えれば良いだけの事。生きている限り何かやることがあるのですよ。西洋では神様が見ているからとか言いますけど、日本なんて八百万の神様だからね。それでもやる人はやるんだからどうしようもない。論文なんて嘘ついて作るものでは無いですからね。きちんとした装置を使って、あるいは作って、誰がやっても再現することを書けば良いだけなんだから、不正など全く必要無いのだ。

企業もね、時々リコールネタでお騒がせをされますけど、人の命に関わるようなことはリコールでは済まされないわな。商売不正とでも言うのかもしれないけれど、これも全く頂けない。凄い技術が出来ましたと見せつけておいて、実はファンド集めだけだったとかね。あるいはアイデアをタダ取りしていくとかね。そんな行為に出会うと、研究不正みたいなもんだな、この人はと思うわけですよ。願い下げで塩を撒きたくなる。塩がもったいないからやらないけどね。