開花

開花した。春である。小生は名古屋において基準僕を決めているが、今朝、そこに5輪の開花を認めた。花曇りとは良く言ったものだ。今日からやや気温が下がり3日ほど陽が陰るらしいから、満開までは大略10日程だろうか。今年も賑々しく、心晴やかにして頂きたいものだ。桜力の物凄さよ。

一時前に、最初期のソメイヨシノの絶滅が予言され、人工的創造物の儚さをおもったものだ。何も勿体ないというものではない。やはりそんなもんだろうという、所詮、人間如きが神の創造の様に永遠に輪廻出来るというものでは無かろうにと感じたのを覚えている。しかしながら、やはり大樹となったソメイヨシノ程、「わぁ」という得も言われぬ心持にさせてくれるものは無い。瞬間瞬間の煌めきと潔さ。

つい、一月前には大雪で福井路が遮断されたのなんだのとニュースになったわけだが、ひと月経ったら雪は消え桜である。日本は明確な四季がある国だと改めて感じる。記録的な寒波の年であったが、一気に加速し、暦通りになってくる。暖かくなる速度が大き過ぎるとも思うのだが、薄着で活動的になるのは悪い事ではない。今年こそ、低山であろうが、山に行ってみたいものだ。日程表を見てため息が出る。

毎年毎年やってくる正月のようなものだが、決まっていないからこそ期待は大きく、そしてその期待は裏切られることが無い。桜花爛漫。人もかくありたい。そう思う。