気が付けば7月で、今年も後半に入ってしまった。酷暑と思ったら台風がやってきて、既に真夏本番の勢いである。某所でビジネスクリエーターのお話をさせて頂いた。いきなりiPhoneビジネスなんてできるわけはなく、そんな大袈裟なことではないのだが、自分達が関わる「場」は何から成り立ってどのように社会に活用して頂いているかを描く者ということで使わせて頂いているのだが、これがなかなか難しいのだ。そもそも自分って見えにくいしね。
自分の存在が他人にとってどうなのよということを悩んでも仕方がないのだが、企業にとって見れば継続的に売れ続ける商品を出し続けられるかということなのだが、当然のことながら、ライバルも出てくるし、特にエレクトロニクス分野においては、そのスピードが極めて速く、進化の先取りなんて簡単に言ったり書いたりできるわけだが、現実のところ、そんなにうまく行くはずはない。
それでも出来ることはあって、技術の棚卸はできるのだ。ただ、これが「何かがある」とか『もの』だけがリストアップされることが多くて、それでは全く役に立たない。使った機械がだれをどんなふうに換えたのか、その目線でリストアップされなければならない。キーマンが居たとしたら、その活動具合までが棚卸されないといけないのだ。苦労の末に立ち上がった商品開発事例があるのであれば、全構成員のストーリーまで盛り込まれないといけない。価値観醸成まで含めてね。
そこまで突っ込んで考えていくと、ものづくりの有り様も変わってこよう。現在、世界情勢が極めて変化していって、電力エネルギーの価格も不安定極まりない。特に石油発生がゼロに等しい我が国において、新しいエネルギー開発って極めて急務なはずなのに、巨大な電力企業というか、電線企業と言っても良いかな、他社参入が出来ない仕掛けを国家が後押ししている状況においては、大学においても有用な研究が生まれない状況になっている。国家レベルのビジネスクリエーターって居るんでしょうけど、国家として世界に有益な絵を画いて頂きたいものだと本気で思う。