教育の質保証において、未だに提供する側からの目線が、本社から強く求められている。留学生を沢山集めろとかね、思考の根源が違うのでは無いかと思ったりする。JABEEではOutcomesが強く求められるわけだが、その保証は実はとても大変で、受審校は四苦八苦しながら、Outcomesがちゃんとしているぞというエビデンスを集めてくる。ぶれないKGIを持ち、そこに到達するKPIを柔軟に管理していく。こうして書いてしまうと簡単なのだけど、具体的にそれをやろうとするとえっらく大変なのだ。
まぁ、それはそれとして、労働者云々のお話が高齢化社会の達成によって、今更ながらに声高になっているわけだが、労働者の数を考える前に、世界に活用して頂いている商品の質を議論して欲しいと思うのだ。その昔、他国の技術を真似て、小型・軽量に持ち込みじゃんじゃか儲けていたわけだが、真似するものが無くなって、高額で大量に社会に活用頂ける商品が無くなってきている。勿論、関西のEV連合などは攻めていて、日本の新たな砦を築いて頂けるような気がするのだが、他に見当たらないのは悲しい事だ。
製薬のための機械なんて、日本製なんだけど、日本では規制の為、活用できないとかね。こうなってくると、政治って一体何と言うことになる。科学技術立国に成れとか言っておきながら、作ったら法律で「先行者利益が損なわれるから使っちゃダメ」とかね。お役人は思い切って事を成したいと思っているに違いないのだが、政治がね。ブレーキを掛けていく、そして極めて遅い。すると企業だって死にたく無いから、今ある商品を低価格で提供するようになって、いつの間にか三流品となって、我が国からなにも出荷できなくなる。
現状のコロナ禍による輸出規制などが、優良な食料品の輸出を妨げているが、農業生産の皆様の頑張りは素晴らしいと感じている。加工食品に至っては、それを作るのは工学である。工業製品にも活路があるわけだが、今までと同様の思考ではじり貧である。当たり前の健康を先取りして、それを軸に生活にフィードバックしていく。働き甲斐という切り口も必要だ。テクノロジーは更に進化するが、精度向上と言ったって、温度で変化する金属の大きさを抑えることは出来ないから、限度がある。しかしまだ、そこまで行っていない。教育の質はそこまで突き詰めるべき。そこから考えていかないと、先は無い。