同窓考

ガマの油売り大学卒ということなのだが、学部がどうの学科がどうのなんということはどうでも良い。とっくに名前が変わって、無くなってしまってますからね。同窓と言うレベル感では大学そのものだ。同窓生に合うと、辺境の地で生き延びが当時が思い出されるわけで、そんなところが同窓生の良い処なのでしょう。個人情報保護とか、それはとっても大切なのだけれど、大学を卒業して、その後何処に就職して、今、何やってますという情報も、その同窓に持っていて欲しいとは思っている。

思っているだけで、大学に届け出などしていないし、そんなものを受け取ってくれる窓口があるのかどうかも解らない。解らないからやらない。これが卒業してしまった後の、まぁ、多くの方々の有り様では無いか。以前、米国ミシガン大学にお邪魔させて頂いて、産連本部で名刺交換をさせて頂いたら、その後、延々と、同窓生向けの案内がメールで送られてくるのだ。それを見るにつけ、アルムナイを大切にしているなとしみじみ思うのだ。

転じて足元を見ると、卒業生名簿は何処にあるのやら?聞いてみると分野単位でなにやらあるらしい?大学とは別組織の同窓会が名簿を持ってはいるらしいのだが、定期的なメンテナンスをしているのかしていないのか?相当のコストを掛けてやっているらしいのだが、DXなどどこ吹く風。作業の為に作業を作っている、その為にお金を集めるという、我が国の何処にでも見られる仕組みになっているらしい。

大学に入学したら、その大学が一生、貴方に寄り添いますみたいな仕組みを作らないといけない。卒業してしまった人が不利になるとか、そんなものはテクノロジーでカバーすれば良いのだ。大福帳を後生大事に持っている場合では無い。いろんなところにDXがある。大学と入学者との関係性も大いに変わっていかなければならない。一生学び続ける時代の大学の有り様だ。そう思う。