一眼レフ製造休眠に想う

ニコンが一眼レフカメラ製造をお休みされているのだと、新聞紙上で拝見した。ミラーレスに注力していくということで、どうしてかなと思ったら、スポーツ撮影などで、高速コマ撮影が可能だからと言うことで、納得した次第。電子素子のリフレッシュも高速になってきましたしね。銀塩を超えるかどうかは解らないけれど、その利便性を考えれば当然の事でしょう。機械駆動部が無くなれば軽くなるし、その分、他の機構を限られたサイズの胴体に押し込めるしね。

寂しいか寂しく無いかと言われれば、Nikonフリークとしては寂しいと言わざるをえないんだけど、大きくて重いカメラの時代では無かろうし、産業機械の進化に伴うモノづくりの方向転換を、勇気を持ってやられたのだなと、これは感心というか、褒め称えるべきでしょうね。最初に月に降り立った、偉大なるNikon Fの系譜を脈々と受け継いだNikonレンズマウントであったが、それも絶たれていくのでしょう。それも良いと思う。レンズの硝材も進化しているしね。

Nikonさんと言えば、そのレンズの素材から作っている偉大な企業様であられるわけだけど、その硝材を巨大な石臼で引いていたそうで、そのすりへって退役した石臼が、硝材を作っていた工場の入り口に「でん」と鎮座されていたのを思い出す。感動しますな。益々Nikon愛が深まったというか、ずっとお付き合いをさせて頂こうと思ったことを思い出す。研磨に関して討論をさせて頂いたりね。想い出多きNikon殿ですよ。

手元には数本のレンズと筐体があるのだけれど、フル機械仕掛けのNikon F2は今も現役ではあります。時々、巻いてはシャッターを切って。20年くらい前に東大寺の大仏を撮影しようと、首から下げていたら、もぎりのお寺の方が、じぃぃっとこちらを見つめているなと思ったら「それF2?、おい、この人、F2持ってる!」って叫んで頂いて、なんだか嬉しくなったことを思い出す。これからもカメラというものは無くならないのだと思う。そんな想い出に浸らせて頂いた、一眼レフ製造の休眠の記事でした。