お盆休みが目の前にやって来た。どんなにあくせく活動している者であっても、旧式の日本人であれば先祖を思い、今ある命に先祖からのバトンを感じ、そして明日に対して襟を正す。毎年、それが行われることに大いなる意味があると思っている。夏休みというよりもお盆休みと言われるとしっくりくるのは、旧式の人間であるが故かと、若干、苦笑いではある。四月始まりの年度の一区切りと言う気もする。気候も厳しく、ここらあたりで骨休めをしておくほうが身のためだと、誰かが決めた風習なのかもしれない。
実際のところ、近年、この季節の気温は余りにも厳しく推移している。その昔、プールだの何だのと外出していた気はするのだが、35度を超える日など記憶に無い。30度を越えたら「凄い」と感じた記憶がある。それが今や、天気予報の画面上で37度の予報などが普通に現れる。太陽一の眞下ではあるまいしとは思うのだが、真下近くは暑いぞというのは、日本が冬のインドネシアで体験したが、それはそれは凄まじい暑さであった。その時の感触を思い出すほどの暑さを日本で体験できている。
コロナ禍の感染爆発も、第七波のピークを迎えるのかなと思ったりもしている。移動は激しく発生するだろうから、それなりの数字の推移はあるのだろうが、それによって集団免疫体制が整うのかなとも思っている。お盆中に生真面目な数字の羅列は、低下傾向に入っていくのだろうなと勝手に思っている。車での移動で、無症状の人員から、閉鎖空間での感染を巻き起こすかもしれないから、それだけは気を付けて頂きたいというところか。
いずれにせよ、お盆休みはそんなことで(どんなことだよ)ゆっくりとさせて頂くことになっている。例年、こんなことを言いながら忙しく立ち居振る舞ったりするのだが、今年に関しては過労困憊な状況を少しは緩和しようかななどと思っている。例によって気まぐれな戯言である。そんな気分である。