お盆明け

何もしないでぼぉっとするわけではないので、休んでいた気になれなかったりする。休暇と言うか、休日と言うか、職場に出ていないだけというか、どこに境界線があるわけではないので、どこでも職場とも言える。考え事は尽きることが無いから、休んでいるという状況を作り出すのは極めて難しい。迎え火を炊き、送り火を炊く。お盆という日本人の風習を違えることは敢えてしないが、守ったからとて、何がどうなったのか?ご先祖があったればこその今であるのは間違いなかろう。

お盆が終われば次のお盆を待つだけだ。焚火で迎えられる側になっていなければのお話だが。仏教が日本に入ってきて、100年も経たない内に始まった行事だそうで、当時の宮廷でどんな状態で行われていたのかはわかりませんが、庶民の間でご先祖様と結びつくようになったのはどのあたりのことか?ちょこっとネットを紐解いてみても様々な説が繰り広げられて、何が真実かさっぱりわからないのですが、旧暦においても今頃の時期に行われているわけだから、お米の収穫の前の、集団的農業行事の前の、各戸で行われた行事っぽくは感じる。

小中学生にとっては、夏休みは残り2週間程度になってしまう頃であって、お盆休みで両親の実家などにお出かけして、家に戻ったら夏休みの少なさにハッとする時期であろう。ネチネチと宿題はやっつけるほうではあったから、焦って云々ということは無かった。最近は、とんでもない暑さの中、体を休めることに専念することが多くなってきた気がする。山にも行かず川にも行かず、温泉にも行かず。ひたすら、活字と戯れている、そんなつまらない時を送っている。

カレンダー的にはとっくに今年の後半戦に入っているわけだが、気分の問題だけなのだが、お盆が終わるとお正月までの後半戦に本格突入するなという気持ちになってくる。お盆期間中の、なんとなくだが、お正月とはかけ離れた気分から、一気に正月頭に切り替わる。この切り替えが面白い。まだまだ灼熱の毎日が続くわけだが、台風がどんどこやってくる時期になる。するとあっという間に秋になり正月になる。お盆と正月だけしか記憶にない。近年はそんな状況の暢気さである。