2021年調べで、小学生男子の夢の職業の1位が警察官、女子の1位がケーキ・パン屋さん。警察官とは頼もしいなと思うところだ。研究者に成りたいなんて奇特な子は居るのかなとおもったのだが、なんと男子では6位で、女子は無しだ。この辺りが、女性の大学教員が少ないことの源になっているのだろう。一方で、親が就かせたい職業は男子の親が公務員でエンジニアというのが4位にあるが、研究者などは無い。女子の親においては看護師さんとなっている。女子の場合公務員は2位である。
子は親の持ち物では無いから親がどう思っていようが関係ないので、自分の夢に向かってまっしぐらに進んで頂きたい。途中、挫折が有ったり「こんな筈では無かった」ということが必ずあると思うけれども、第一に夢を描いているということに安心する。先日、某所で「小中学生の時代に職業というものが全くピンと来ないから、それらの年代で職業体験をさせるビジネスを立ち上げたいという学生君からの提案を見たのだが、思ったよりも将来ビジョンを描いている小学生がいらっしゃるのだなと感じる。もっとも、先の情報のアンケート母数がどれくらいかは解らないところが残念だな。
男子の8位にYouTuberが入っているのは今時ですな。月収数千万の小中学生がいらっしゃるわけだから、まぁ、研究者よりよっぽど実入りが良いわけで、どうやったら成れるのか解らない研究者よりも、面白そうだなということで夢に描くのでしょう。それは消して間違いでは無い。10位に自営業とあって、これは一体、何をやりたいのか、夢として「何とかの自営業」と聞かなくて良いのか?と聴き方を疑ってしまう。居酒屋では無かろうが、料理屋さんといったところか?
女子の8位に教員というのがあるが、男子では無い。実際に小学校教諭の統計を調べてみると女性が62.8%で夢と現実が重なっているなと、これはこれで素晴らしい事だなと思う。なんでこんなデータの追跡をしてみたのかと言うと、親方が研究力の低下を大学にだけ押し付けようとしていることが気に入らないからだ。小学校教諭の給料を倍にして、情熱溢れる人が教師になるような国になっていって、教わった子が親になって、その子が卒業して社会人になるくらいのスパンで考えないと、国力は落ち続けるだろうなと言いたいのだ。教育は国家のまほろば。10兆円ファンドなんちゅうものを作るなら、小学校の教諭殿の給料を倍にしようよ。そう思う。