国消国産

愛知県はとても豊かなお土地柄で、県内産の小麦粉を昨日、購入したのだが、さほど、高価になっておらず、国消国産を県単位で実現できそうな稀有なエリアだなと実感させて頂いた。それなりのマーケットにおいて食材を求めているわけなので、どこの商店でもそうなのか解らないが、そして何時までこの状況が続くのか見当もつかない。つい、先ごろまで小麦の値段が上がって云々ということがあったが、それは昨年の米国の天候不順で小麦の輸入価格が上がり、かつ、不作だったからで、ロシア・ウクライナ状勢の影響はこれからである。

肥料が入ってこない、農業資材が入ってこない、畜産に掛かる飼料も入ってこないということだから、国消国産がより困難になっていくのは間違いなかろう。これから冬に向かうわけだが、温室栽培に欠かせない燃料も極めて強い足かせとなる。新日鉄さんなどの煙突から出る莫大な熱エネルギーを農業転換出来ないものか?規制だなんだと政治家がうまみを吸い上げる事だけを考えるこの国において、新しい考え方が採用されるとは思わないのだが、旧態依然を何が何でも変えないこの国の伝統は如何なものか。

円安で貨幣価値がどんどこ下がり、いきなり日銀介入で1兆円程の税金をつぎ込んで円相場を捜査したのも束の間、また、145円の岡が見えてくる。このままほったらかしたら180円位になるという予測もあり、プラザ合意もびっくりの状況だなと、学生時代に戻った感覚になってしまう。インバウンドを目指す政府の方針なのだろうが、殆どの国民はそのうまみにありつけることなく、やせ細って死んでいくのでは無いか?

ガソリンの補助金を来年まで続けるという。これなどは自動車を所有しない世代に大損をさせるわけであって、そんな小手先の政治しか出来ない我が国のあり方が情けない。組織を発展させるお仕事は人の能力向上によって初めて実現するわけだが、そのためには在宅ワークを活用し、通勤時間を「学びに使って!」と何故なら無いのか。あっちの部署は対面がマストだから、いや、それとて怪しいわけだが、対面の無い部署の人達であっても、不公平だから出てきてねと、時代に逆行する事甚だしい。人は国の宝と認識するならば、海外に忖度せず、国産方向に向かうべきだし、人が育つ環境を徹底整備する事こそ本質。それを失った日本。沈没しか無いね。