失敗の奨め

マイナンバーカードの情報を教えて欲しいと、どれだけのお役所や企業に頼まれたことか。カードの裏表のコピーを寄越せと言うことなので、その通りにしてきたのだが、取得者が国民の半数程度であって、それを拒否することも出来たのかしらとは思うが、まぁ、親方に何を言ってもはじまらないから素直に従ってきた。名古屋市では市長がその活用を大反対しているので、身分証明書にも使う事が出来ない。本校保険証が原則廃止ということで、マイナカードが少しは使われるようになるのかなと思ったりもする。

小生的には情報が一元管理されていて、それに自分自身でアクセス出来ればそれで良いと思っている。個人情報が漏れだすとか、国が個人の財産を管理するのはけしからんとか、いろいろ言われているけれど、国民を守るための国の活動なのだから、それに従おうよと思っている。国に知られたら困ることをお持ちの方々が騒ぐのでしょうけれど、国民皆保険制度が無くなるわけではないから、健康に働くことが出来る国であり続けて頂けたらそれで結構だ。医療機関とすると、その為の機器やネットワークへのアクセスなど面倒が増えて大変だなとは思うのだが、遅々として進まない日本のDXを変えていこうという河野大臣の思い切りは良かったと考える。

民主主義に反するということを叫ぶ方もいらっしゃるが、選挙で選任された人がやっているんだから、立派な民主主義だと認識する。選挙権を放棄して投票に行かない行為は、基本、承認行動なのだから、何も言う権利はない。期日前投票制度も普通に使われるようになってきているしね。マイナンバーカードを使って、電子投票が出来るようになればなお良い。投票所に行って誕生日を聴かれることもなく、気分が良い。

セキュリティが先か、行動が先かと言う事だが、そんなもの、走りながら直していくしか無かろう。完璧というあり得ないことを追いかけて、結局、何もしない日本人。世界からどんどこ置いて行かれて、何が嬉しいのだろう。形にしてみて、人に聴いて頂いて、どんどんと公開していけば良いのだ。もっとエラーが許される社会になっていかないと、気合の入った若者はどんどんと海外に脱出してしまう。そんな高齢化を加速させないためにも、失敗を許し合う国になってもらいたいものだ。そう思う。