つつじ

群馬と言う県は栃木と埼玉の間にぬぅっと割って入って、茨城に接するかと思うとやっぱり嫌がって、ぎりぎり茨城には接していない。そんなぬぅっとしたあたりにつつじが丘公園がある。館林市なんだけど、つつじが咲くと必ず思い出すのがこの公園。

室町時代にはつつじの自生が確認されていて、特に江戸に入ってから、館林城主が植栽に努めたとのことなのですが、延々と400年も育てちゃったもんだから、それこそ山につつじが植わっているのか、つつじで山になっているのか分からないくらいに、正直物凄いという表現以外見当たらない。

これに匹敵するのは御室桜くらいなもんで、各地にある牡丹園も艶やかだが、凄いという表現の花見は満開の館林のつつじだなと今も思う。トヨタ元町工場周辺も凄いけれども、後、400年経てば同様になるのかもしれない。単色の美と言うのだろうか。一見の価値はある。

一見の価値はあるのだが、名古屋からだとそれだけを目当てにとてもではないけれど行けない。日光の手前だから、日光東照宮の見物がてらというのが宜しいが、花の時期が微妙だから、やっぱり行けない。行けないところを紹介するなと言われるかもしれないが、所詮は戯言だから仕方が無い。花と思い出。それぞれお持ちだろうが、そんな心のオアシスがあっても良いのではと思う私であります。