求むバトンタッチ

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚で獲得できるのは、光・音・臭い・味・接触具合なのだが、特に最後の触覚と言うのは、他の四つとあいまって、その感じ方を変える。それが感性と言うものになっていくのでしょう。単に接触しているかどうかでは無く、接触した結果生まれるものはなんだろうと、発想を発散させ、そして収斂させる必要がある。ふと、この部分って、茶道とか華道とか、日本古来の『道』には一子相伝的に伝わってきたものでは無かろうかと思った次第。

それぞれの研究者は沢山いるんだけど、その方々が考案する刺激を電気信号に変換するセンサの提案を拝見していると、つまらない事この上ない。だから、触媒のインフォマティクスとかの発想に及ばないんだろうなと、型にはまった学理の世界の中だけで生きていこうとする学会には未来は無いのだろうなと思ったりしているわけだ。勿論、深く追及しているからこそ横断の価値が生まれるわけで、それを否定するものでは無い。深く追求したのだったら、隣の深みにも足を突っ込んでみませんかと言いたいだけだ。

ついこの間まで日本政府は、GAFAを追い越せとか言ってたけど、今年に入ったら赤字だったり大量解雇だったりで、生者必滅会者定離栄枯盛衰ですよ。これは凄いって思っても、出来た瞬間に陳腐化するわけで、それを発展させてからお金にしようなんて日本企業の自社だけで儲けたい習慣って、スピード社会においては失敗するしか無いわけだ。究極のものをイメージしたら、そこに必要な機能を持った人達に、フェアトレードで入って頂いて、その瞬間瞬間に最大値を出していってお金に変えていくビジネスモデルがどっかでたちあがらないかなとは思っているのだが、なかなかにして到達できないですね。

過疎の街問題とか言われているけれど、その土地の所有者があの世に行っても私物化を続けるからそうなるわけで、小水力発電とかと上手にタイアップして、チャレンジャーに場を提供して頂きたいものだと思う。何度でも言うが、ゾンビ企業殿にはご退場、旧態依然の大企業殿にもご退場の時代である。勿論、大学とて同様だ。研究は10年、教育は100年の歳月を要する。何時始めても早すぎると言う事は無い。挑戦を求める気風の国になって頂きたいものだ。