アナログプロセスマイニング

膨大なデータから隠された真実を解き明かす。データマイニングと呼ばれる手法で、もう、枯れ切っているのかどうかわからないけれど、小生もテキストマイニングで、自らの講演を文字起こしして、テキストマイニングによって、主張していたかった事をきちんと話せたのかを検証するのに活用させて頂いている。これが実に面白い。ただ、これはあくまでも自己満足であって、聴講者がそれを理解し、活用できるようになったかどうかは別次元。

最近、アナログプロセスマイニング手法を伝えるべく社会人向けの講座を行っているのだが、受講側が「ツールの活用」を目的化してしまって、本質である自社のプロセスの可視化がお留守になってしまうことに辟易している。「儲からない商材」を黒船を使って売れるきっかけを作りたいということなんでしょうけれど、それは会社の経営層の手腕が成すべきでしょ。そんな金を貰っていないし、その商材がどんな価値を生み出しているのかもわからんのに、無茶を言うなと言いたい。

プロセスマイニングって必要で、様々な仕事をしている時、立ち止まって「何故これをやっているのか?」「どのように実行しようとしているのか」の2種類だけでも考察してみると面白い。余裕があれば「誰の為に」とか、5W1Hを価値ベースで明らかにしようということなんだけどね。すると、自らがどのように実行しようとしているのかには、自らのスキルを構成する要素があって、それにどれくらいの時間と資金を投入したのか、即ち、スキル構成コストが見える。すると何故これをやっているのかの先にはそれ以上の粗利が無いと赤字プロセスを走らせていることになる。

自社で達成できない要素は購入するとなるわけだが、プロセスを経てい行って最終的な粗利に対して、外から導入したものが余りにも高価な対象であるときは要注意だ。いきなり無くなるかもしれない。そうなるとその事業そのものが無くなる。プロセスステップ間のコストの微分値を考えれば、どんな隙間ビジネス・隙間構造も価格化出来る。そんな目線で今実行している行為が組織にとってどれ程にプラスになっているのか、マイナスになっているのかを評価せねばならぬ。微分値は小さいけれど、それを積分するととんでもなくなる。そんな意識で今日も過ごしたい。