格差2倍

プーチン氏がTVに出てきて、正しい戦争であると胸を張る姿に我が目を疑うわけだが、我が国の最高裁判所が「選挙の一票の重みの格差2倍は合憲だよ」と言いきっちゃったことにもっと我が目を疑うのだ。民主主義の真っ向否定で、憲法違反も甚だしい。そんな国だもの。議員さんが勝手気ままに振る舞うわけだね。そもそも論、選挙区の区分けを議員が決めるという考え方そのものがおかしかろう。そんなものこそAIにやらせれば宜しい。機械的にやるべきところに感情を介入させてはならない。

投票と言うものをどう考えているのか。県知事選などは県の民がこぞって投票に行くわけだけど、国政の悪影響を受けて、投票に行かない人が増えてしまうのではないか。最高裁の裁判員の15名中14名が2倍は合憲と胸を反らすわけだ。そんな国だ。どんな投票も意味が無いのではと思ってしまう。これを言うと「山奥に住んでいるのは山を守っているのだ。過疎地の一票を無視するのか?」と直ちに反論が出てくるわけだが、それは目先の転換でしかない。格差を無くそうと言っているのに、無視するのかという感情論を吹っかけて正論ぶる。恐ろしい話だ。

代議員って国民全員が一緒の場に集まって議論出来ないから、民の代わりに代弁してくれる人が成っている筈なのだが、100万人の代用と50万人の代表が同じ重みの発言をして良いのか?皆、公平であるべきでは無いのか?10増10減とかやって、議員の数を保とうとするのもおかしな話だ。人口が減ったらその分減らすのが宜しい。そんな当たり前の議論すら成されない。子供が減るから大学を無くせと言うなら、自分達の席も減らすのが当然である。

我が目を疑う新聞の見出しに仰天したわけだが、そんな中においても学問の府の民として、天下国家を想うわけだ。時代は進むのにずっと同じ方がそこに居る。世界を見ればリーダーの年齢が下がっている国が多い。永くやっているとろくなことはない。自らを振り返り、他山の石としなければならぬとは思う。それにしても格差2倍が合憲とは。恐れ入った。