原子炉の高温動作で水素をじゃぶじゃぶ発生させようというプロジェクトがあるわけだが、原発の良し悪し議論をすっ飛ばして、水素さえあれば良いという風潮はどうなのだろう。まぁ、とは云うものの、水素燃料電池の高効率化がドンドンと進み、水素燃焼エンジンも実証段階は突破したように見えるので、何が何でも水素をじゃぶじゃぶと発生させるという取組は間違いでは無かろう。
インフラを変え行動を変える必要が出てくるが、行政の動きが全く見えない。旧態依然が良いのだという日本古来の風潮というか、変わる事への拒否反応というか。ボスが下知して言いたい放題、やりたい放題が好きな文化。ボスのお仲間同士が慣習的にその当たりをとりしきって気持ち善がる厭らしさだ。水素燃料が主流になれば、ガソリンの既得権益が無くなるので、環境に良くても反対とかね。
水素じゃぶじゃぶは必ずやってくる。いろんな問題はあるものの、それが良いと分かっているし、水素原子は宇宙空間で最も豊富にあるしね。地球上には水という形で主に存在しているけれど、宇宙空間に解き放たなければ無くなるものでは無いし。窒素とくっつければアンモニアに向かっていって肥料になるし、炭酸ガスと反応させればギ酸になって化粧品や薬品になるしね。
石油由来のエネルギーで産業革命が起こったわけで、それが水素由来になっていく過程で、単に掘って使うところから作って使うという人間本来の活動になってきた感じがするわけだ。世界の動きはとても速く、その速度感覚に日本は付いていけているのであろうか。何時まで経っても批判ばかりのマイナカードとか見ていると、失敗を許さない旧態依然の石頭に辟易する。失敗を恐れ石橋を叩いている間に、世界は空を飛んで行った。そんな気がする毎日である。