工学は食糧を供給できるか?

名古屋市から少しだけ東に行くと、豊明市というところに出るのだけれど、畑のど真ん中に物流倉庫が出来たりとか、道路が出来たりとか。一年中草ぼうぼうで、管理をしている人が居なくなったのかなと思ったり。食糧自給率が3割程度しかないこの国で、こんな事で良いのかと思うわけだ。人件費が高くて農家なんかやっていられないというのであれば、すぐさま土地を返納して頂いて、意欲ある人達に食糧生産の場として有効活用して頂きたいわけだ。

肥料の問題や水の問題が大きい事も解っているが、それは旧来の作物に活用されずに海に流れていく肥料が8割以上の状態をキープしようとするからで、そこに何らかのテクノロジーを導入したら如何かということだ。話は例によってそれるが、健康に関するテクノロジーを作ろうとすると、何処からともなくお役所がやって来て、そんなことをやったら病人が減って医者が困るからやめろと言う。波力発電をやろうとすると何処からともなく怖い方々がやって来てやめろと言う。

こんな状況から脱せねばならないわけだが、トラクターによる開墾、圃場整備などはGPSを活用して自動化出来るわけで、肥料と水の問題を何が何でも解決せよという、お役所の背中押しがあって、規制緩和があって、水利権だのなんだの、本来、地球のものなのに個人に帰属させようとする既得権益も壊していけば、食糧自給率などすぐさま上がるのではないか。天変地異があるからそんなに簡単では無い事は承知の上だが、農地が気が付くと工場群になっているのは頂けない。

VRでアバターに仕事をさせれば良いというお話がある一方、食糧を生産するという必要性がゼロになるということではない。ひょっとすると既に薬品接種で食糧を口から獲得しなくても仕事は出来る時代になっているのかもしれない。トラクターとドローンに、加えてどのような機能を加えれば、圃場作業員はゼロに出来るのだろうか?リアルに想像してみる。なかなか面白い。