少年野球から

7月の声を聴いた途端に灼熱がやってきた。夏らしい、激しい暑さに「お久しぶりです」という気持ちがわいてくる。生命のエネルギーを最大に燃やして生きていると、いつ何時、終焉がやってくるのかと、ある意味、楽しみではあるのだが、大好物の灼熱の太陽に再会できたというのは嬉しい限りである。買い物に出歩いてみれば、小学校の校庭で少年野球に熱中している。まだまだ元気はそこにある。

国が求める多くの申請の基準が10年後となっている。2033年の社会がどうなっていて、その時、あんたらはどんなふうに社会に役立っているのか定量付けろ。その定量に向かって毎年どうやって進化するのかバックキャスティングで示せという。いろんな未来予想というか、未来希望というか、少年野球小僧だった頃に、こんな世の中になるのかなと大阪万博で見せられたことを思い出す。

その後に筑波科学万博というのがあって、3D大画面映画を見せられたりはしたのだが、こんなものかなぁという、まぁ、今と大差ない38年前だ。その間に出てきたのがスマホと生成AIかしら。勿論、それらを産みだす技術が地味に成長してきているのだが、原理原則が大きく変わったわけではない。3Dプリンタなんて半導体の作り方が、目に見えるサイズになっただけで、新しさを感じることは無い。

ふと思ったのだが、全く今存在していない技術を描けと言うことがどれだけ困難であるのか。延長は描けるが新規は難しい。こんな世の中になっていたら面白かろうということだって、定量的に描くことはとても難しい。難しいのだが、少年野球団のキラキラの笑顔を見ていたら、これが継続すりゃ良いのではと思った限りだ。でも、変わらないことは難しい。炎天下で子供達が安全に集まって、全力で未来を目指す。教えは何処にでもあるものだ。