古風

物価だけが猛烈な勢いで上がっていく。現役を退いてしまっているから、大型の装置などを購入することは無くなったが、現役の皆さんは大変だ。消費税もどんどんと上がって来て、億円単位の買い物をすると、その消費税の大きさに度肝を抜かれる。国家が正しく使って頂ければ諦めが付くのだが、一体、何処に消えていくのだろうと災害の有様を見て思う。100年に一度の災害が毎年発生している状況で、インフラ整備を何処までやれば終了するのだろう。

円が上昇傾向とか言うわけだが、絶対値的に80円台を経験した身にとっては、凄まじく安い。通過が安いということはそれだけ国の価値が低いと海外から見られているということだ。日本人には手が届かない旅行だって、海外の人は安い安いといって利用している。まぁ、友人がワーケーションですと、ウエブ会議を石垣島の太陽燦々の生中継でやられてしまうと、楽しむことって必要だなと勉強させて頂ける。何の為に生きているのかと、そんな時に思ってしまう。

人間が古いから、自ら進んで楽しむということが出来ない。研究に没頭するとか、仕事に打ち込むとか、そんなことしか教わってこなかったわけで、今においては職制もあって土日も何も無いわけで、なんだか不幸にあった身内のことを思い出してしまう。そんな年齢になってきたわけだから、少々、ストレス低減の方向に向かいたいものだが、それが許される雰囲気は皆無である。

背負ってきたのか、背負わされてきたのか?謎ではあるが、何故か今がある。好んできた分けでは無く、何故かこうなっている。そろそろ好んで何かをやって良いのではないかとは思うのだが、なかなかそうもいかない。いろんな関係性を一気に断ってみたい気がするのだ。そんな人種が少なからずいらっしゃるような気がする。だから我儘は言ってはいけないのかもしれないが、灼熱の毎日、雨でちょっとはマシになったが、いよいよ開けそうな梅雨を前に、へたれた精神に鞭を入れる。やっぱり古い人間だと苦笑いである。