夏休み考

先週は新幹線で東京二往復であったのだが、小学生らしい子供連れの親子を見ると、そんな時代もあったなぁと、当時は新幹線なんぞ贅沢で乗れなかったけど、夏休みの思い出作りをやって頂戴と思うわけだ。その裏で、まぁ、これは時事ネタでもあるのだけれど、給食が無い夏休みは家計負担が大き過ぎて、夏休みは迷惑だとの親からの声が学校や教育委員会にあるというニュースを拝見して、う~むとうなってしまう。

どれだけ貧乏な国になったのか。結局、これが少子化の本質ということであろう。家族の団欒、絆創りよりも補助のある給食を提供して欲しいと切に訴える窮状があるということだ。小生は週末にマーケットに行って食材を買いだめしたりするわけだが、明かに価格は上がっている。それを実感できるほどに上がっている。ガソリン代などは明確に急上昇していているわけで、消費税も政府に入るこのガソリン価格はこのまんま上げ続けるのだろうなと、諦めてはいる。二重課税は永遠に無くなるまい。

夏休みのお話に戻るのだが、街中の公園などの横を車で通っても、そこには人が居ないのだ。山の中の河原を見ても、遊んでいる子供を見ないのだ。家に閉じこもってエアコンを使いまくるわけで、そうすると電気代が嵩んでくる。学校に行っているのであれば、ご両親が外で働いていらっしゃればエアコンは停止するわけで、夏休みになると食費、光熱費が一気に嵩んでくるわけだ。家計の月別支出という平均は情報としてあるが、小学生を有する家庭の家計の夏休みとそうで無い期間の微分値などは見たことが無い。

正確な統計値を見たことが無いから、マスコミから流れてくる夏休みの惨劇が正しいのかどうかは解らない。解らないのだが、ベースの給料が物価上昇分をカバーしていない我が国においては現実問題としてあり得るのだろうなとは想像出来る。その昔、スペインにおける文科省にお邪魔させて頂いたことがあるが、お母様達が政治家さんや行政の皆様とラウンドテーブルを組んで、議論されている様を拝見した。我が国がそこまで成熟するにはどれだけの時間が掛かるのだろう。現場の今と未来をしっかり考える政治であるべきだ。大学も同様。頑張るしかない。