とある委員会でお江戸に出掛けた。新幹線での移動なわけだが、新幹線乗車に対する領収書を提出せよと言われたのは初めてである。とあるお企業が受託されて、そのお企業様が委員を集めた形になっていて、そのお企業様に領収書を求められたわけだ。コンサバなお会社であることは存じ上げていたわけだが、この時代にそれを言うか?と呆れかえった。EXカードのホームページから旅程履歴を見て、ダウンロードするわけだが、それが当人のものかどうかどうやって判別するのだろうと、まぁ、出せと言うから出してみた。
紙の文章をPDF化するわけだから、偽造しようと思うとそれを実現する人もいるのだろうと思ったりする。世に天才はいらっしゃるわけで、悪事を働こうとされる人達の凄さであるが、勿論、そんな意識も暇も無いし、携帯でアクセスして、そのままPDFをメール転送でPCに送って、中身も見ずにそのままお送りしたら、受理の返事を頂いた。インボイス制度スタートのせいかどうかは解らないが、確実に面倒が増えたなと感じるわけだ。
地下鉄に乗るかのごとくに新幹線などは利用するわけで、特別なものでも何でも無い。そんな行為にまで証明が必要とはどういう事だろうか。まぁ、勤務地までの交通費支給にはICカードのコピーを要求されたりするわけだから、同じことなのかなとも思ったりもするのだが、もしも領収書なるものが出せなかったら、旅費を頂けないということだけなのだろうから、腹を立てるだけのことで、そんなことも馬鹿馬鹿しいから、日本はそんなルールなのだなと諦めるしかない。
究極の在りたい姿としては、壁一面がスクリーンになって、等身大でお互いが見えていて、臨場感たっぷりのウエブ会議システムがあれば良いのにと思ったりする。そうすればこんな面倒な目に合わずに済むのだ。こんな処にもコンサバな日本の有り様が見えてきて、何ともやるせないのだ。時間を奪いっこするのは止めて欲しい。時間泥棒、何処にでも居る。恐ろしい世の中だ。