票の重み

長崎4区でも野党連合が勝つのかなと思っていたら、投票率が激減なのが理由かどうかは解らないが、自公の与党推薦候補が当選となった。おじいさん、お父さんの地盤を受け継いで勝利に繋げていくという構図は、なんか日本ってずっとこうなのかなと、当人の実力が如何ほどが存じ上げないが、そう思われてしまって可哀そうとも思う。ただ、選挙投票日直前に、岸田首相が打ち出したお金バラマキを地元に持って還るという、万歳の後のスピーチは頂けない。結局、そこなのだね。一過性の政策に国民が流される。

もっと嘆かわしいのが最高裁の判決で、一票の重さは3倍超えても問題無いよという判決だ。今回も見事にそれを表していて、高知の選挙においては落選者が142036という得票であったのに対して、長崎では当選者が53915票だ。3倍とまではいかないが、これって公平な選挙と言えるのか?そもそも論、国会議員って国の行く末を考え、今の世界と渡り合う人達では無いのか?地方の声を国に届けますと国会議員が言ってしまったら、地方議員は何をするのだ?

投票率も42.19%で、これもどうなのかと思う。総選挙においても30%台の選挙区が目白押しで、民意を出さない国民性というか、それはとても宜しくない。思い切ることが必要な時に来ているのだと感じる。過去の延長では成立しない時代に突入しているのに、未だに、過去の延長の取り組みが続いている。ドメスティックな利益追求型というか、そんな思考で政治家をやって欲しくない。まぁ、やって欲しい人が大勢だから、現状維持なんだけどね。

国民の体力としての税金がどんどん目減りしていく。世界に打って出ないということなんだけど、内部循環でお金が生み出される、国民が増大するフェーズは遠く去っている。一人一人がより強くならねばならぬ。その為にはこんな未来にしていくのだと、強い牽引者が必要だし、それを信じる意識も必要だ。結局は相互作用で組織は強くなる。国に見本を示して欲しいが、無理そうなので、自ら歩むしかない。そんなところだ。