同僚に教えて頂いたのだが、テキストマイニングというツール。最初は、例えば1時間の講演の中で、自分が何を最も繰り返し語っていたのかを知るツール位に考えてしまっていたのだが、そんなレベルでは無く、自らの主張が、きちんと話が出来ていたのか等々、使い込んでいくと、いろんなことが見えてくる。自分が言いたいことが、まだまだ未定量であること等、思考が足りていないことまで見えてくる。
音声をテキスト化してくれるツールの存在も有難い。自らの発声が不明瞭である部分があることも解ったり、勘違いをしてしゃべっていたり。恐ろしい限りだが、有難いツールでもある。間違いは訂正すればよろしい。政治家の脱税では無いのだから。勢い良くしゃべっていて、ちゃんとしゃべったつもりが、正しく伝わらなかったりね。拙速は宜しく無い。そんなことも見えてくる。
特に、自らが思考して、初お目見えみたいなプレゼンシートを、ちゃんと伝えられたかなというか、質疑によって、より、深堀が成され、自らにも学びを得ることが出来る。文字起こしをしてみて、ビデオを見返し、タイミングと発言は納得できたとしても、AIさんがどのように客観視してくれるかを確認することは、ツールの使い方としては正しい気がする。勿論、AIさんの進化・不進化があるわけで、鵜呑みにするわけではないのだが、思考の助けに使う事は間違いではあるまい。
従来であればとてつもなく大変な作業であったものが、ほぼほぼ正しくテキスト起こしが出来、画像データも極めて簡単に取得できる時代になったわけだ。自らを鍛えていく手法が猛烈なスピードで進化しているわけで、それらをどんどんと活用することで、セルフチェックが出来るようになってきている。こんなに便利な時代は無い。学会などでは録画・録音・撮影禁止だが、自分で自分を撮影して、質疑などでのやりとりをそのまま持ち帰ることは研究者にとってプラスである。自らの情報を自ら持ち帰るくらいは良いのではないか。そう思う。