自転車で通勤していると実感するのが、アスファルト道路が綺麗になったことと、上下水管やガス管のメンテナンスと思われるのだが、アスファルト道路がパッチワークになって、走行しにくくなること。経験から、余りにも酷い状況になると、一気に表面が剥がされて綺麗に敷設されなおされる。結構な距離を走ってくるので、そんな場面にしょっちゅう遭遇する。同僚に聴いたお話では、高度経済成長期の地中インフラが一気におかしくなるとの事。正にそんな気がする。
がきんちょの頃は、アスファルト道路が都内でも未達の箇所が多く、三輪トラックなどが砂埃を上げて走っていた。大阪万博あたりの時期に一気にアスファルトが敷かれた記憶がある。どぶ川が暗渠になり、遊び場がどんどこ減っていき、光化学スモッグが何だかわからず、平気で遊んでいた記憶がある。お袋の実家を尋ねれば、まだまだ未舗装だったが、それもじわじわと無くなり、いつの間にか、アスファルトとセメントで蓋をされてしまった。
ぼっとん便所は健在で、下水道が整備されるとなって、水洗トイレが各戸に入っていったと思うのだが、その度に道路が掘り起こされ、黄色い巨大な圧縮機を人が持って、ダダダッっとそこら中で騒音を上げて働いていた姿を思い出す。実に見事な手さばきだったが、それもいつの間にかローラー車が走り回る時代となったわけだ。そんな頃に敷設されたものが一気に腐食して、崩壊し始めたわけだ。大した深さでは無かったと思うので、大型車両が走り回る現在、地中内部でのパイプの破壊箇所はさぞかし多かろう。
地中だけではなく、摩天楼においてもそろそろいろんなところにガタが来るのではなかろうか?蛇口をひねればいつでも「衛生的な」水が出ると思い込んでしまっているわけだが、実はどっかにき裂があって、地中の人体にとって有害なミネラルが染み込んで、それを飲んでいるかもしれないと考えると恐ろしい。将来に渡ってサステナブルな社会の前提となるインフラである。新規技術が多く投入されているのだろうが、アスファルトのパッチワークは尽きることは無いのでしょうね。そんな気がする。