脱化石燃料

水素でなんというか、儲けたいのだけれどというお会社が増えてくるのでしょう。相談案件は確実に増えていますな。お上が2050年までの産業振興政策の中に、水素の文字を躍らせるものだから、滅多に出てこないニューフェースとして上がってくるのでしょう。水素は気球での活用での炎上事故とかね、有名なお話もあるわけですが、CO2問題がクローズアップされ無かったら、きっとニューフェースのレベルまでは来なかったのでしょうね。

量子コンピュータみたいなホームランバッターはなかなか出てこない。出てきたとしてもちょっかい出せる代物でも無い。それなりの部隊が突撃していかないと簡単に跳ね返される。一方、水素は火を付ければ燃えるくらいは誰でも知っていて、そこに在りさえすれば何かに使えそうだとなる。問題は、水素は猛烈な勢いて重力に逆らっていくことだ。地球の引力で引っ張れないからね。上空にある水素が太陽風とぶつかってプラズマ化して、オーロラを作ってくれるのは周知の事実。

純粋な酸素が無ければ「もわっ」っとしか燃えないわけで、逆に、燃やしておけば安全な水素を今まで一般家庭で使ってこなかったのは、やっぱりじゃぶじゃぶ作れなかったからだろう。電気分解の実験はご存知の通りで、純水が出発点であればきれいな水素を作れるわけだ。太陽電池のエネルギーで立派に出来る。不純物を取り除く要素技術は出来ているから、それを大型化していけば良いというフェーズに漸く来ている。

もっと本気に資源立国になって頂きたい。トリチウム源が偶然に出来たわけで、それを海に流すなんてもったいない。単離して濃縮して、核融合炉の実験を自国でどんどん進めるのが宜しい。新たな発電所などは作らずに、気合を入れて研究者を投入して、挑戦すればよろしい。そうすれば、無限に湧いて出るトリチウムを燃料源に、無限の電力を取り出し、その余剰エネルギーで水素をじゃぶじゃぶ発生させて家庭で使えるようにするのがよろしい。石油資源など使わない。そんな国を何故目指さないのか。理解に苦しむ。