惨劇

ロッキード事件という事象があったことを覚えている。そんなに若かったわけではないから、TV報道なども鮮明に覚えている。賄賂という単語の意味もその時に理解したのでは無かったか?それまでは水戸黄門の菓子折りの山吹色くらいの印象しか無かったわけだが、政治家という職業にはつきもののように考えてしまった。当時の5億円、今で言うとどれくらいの貨幣価値があるのか。相当のものだろうということくらいだが、「またか」という感じしかしない。

「ほう」と思ったのは内閣不信任案に野党が纏まって反対意見を投じたということだ。最近はすり寄ったり離れたりで、どうなるのだろうと思っていたのだが、流石に今回は反対側で一致したようだ。是々非々は勿論良いのだが、尺度が国会議員さんの方にあって、国民の側に無いということを感じているのかしら。マスコミも何も言わないしね。そもそも、今回、後退させられる大臣諸氏や副大臣諸氏、政務官諸氏がどのような法律策定に関わったのか伝わってこない。

これだけのことを成し遂げた人ですよという一覧があっても良いではないか。国政選挙で最高裁判事の国民審査が成される時には、この判決には賛成だ、反対だと、判断指標が公開される。じっと眺めて、ちょっとこの人とは価値観が違うけれども、全体を見れば、その重責にふさわしい方なのだろうと判断させて頂けるのだが、憲法を超える人数を集めた国会なんだけど、誰がどれだけ国家にプラスの意見を仰っているのか全く分からないのはどうしたことか。

その昔のマスコミさん達は、政治家諸氏に果敢に立ち向かっていっていたと思うのですよ。まぁ、マスコミって結局は記事を売る人達なので、ゴシップ大好き国民向けにはネガティブ要素をニュースにせざるを得ないのかもしれないけれど、税金の使い手である皆さんの前向きな功績を讃えるような場面があっても良いのではないか?日頃からそんな記事を目にしておくと、選挙の時も誰を選ぼうか、選ばないようにしようとか、思考が広がるしね。国会議員さんと国民と、どんどんと遠くなっているなと感じる週末であります。