暖かい事

日当たりの良い場所では梅は既に満開近く。月末に再び寒くなるらしいが、三寒四温で春というか、夏に向かってしまいそうな気配である。冬になっても太平洋の海水温が下がらないから、高気圧が日本の太平洋側を通過していくと、時計回りに暖気が入り、一気に暖かくなる、いや、暑くなる。等圧線の状況を見ても、縦じまから横じまになってきていて、冬の西高東低型とは全く違った様相を呈している。月末の寒気がどのように入ってくるのか分からないが、このまま桜の開花、まっしぐらであろう。

カーボンニュートラル云々の会議が地域にあって、これはSDGsの絡みで、当該地域はCO2を盛んに排出する地域だから、産学官金民連合で、カーボンニュートラルを目指す活動をしないとおしおきだと中央政府から言われたのだろうなと、そんな仕掛けなんだけど、そんな調子だから盛り上がっているわけでは無い。地球温暖化というじわじわとそれに慣らされて豪雨災害も40℃を越える熱波も、こんなものだったっけ?となっている中で、目指すカーボンニュートラルはどんな効果を未来に発生させるのか、期待値すら提案されないのだから盛り上がりようが無い。

こんな年配者はほったらかして、喫緊の課題は小中学生が経済活動と地球温暖化との因果関係と相関関係を徹底的に学びつくし、そうであるならば、今から挑戦しようと思って頂くことだ。現状の企業のリーダーに何を言っても、自社の経済活動にブレーキを掛けるような行動を起こすはずはないのだ。株主とてそうだろう。更に考えるべきはカーボンネガティブであって、ニュートラルではないから、思考が路頭に迷う程度では無かろうか。

眠れないほどの寒さを体験した後の暖かさに向かって「気温よ、低下せよ」とは決して言えない。卒業式の頃に桜が満開でも、それはそれで美しいなと思ってしまう。カーボンネガティブに向かうにはかなりのハードルの高さだし、間違いなく「挑戦」的案件である。経済的損失確率が高い目的地だから、挑まぬ企業は多かろう。何よりもこの国の政府に至ってはそれどころでは無さそうだ。腹を立てて頭から湯気をだして温暖化をアシストしないように、冷ややかに見つめてやろう。そんな気分だ。