小生的にはラーメンの食べ歩きの趣味は全く無いので「そんなもんか」と思っているだけなのだが、街のラーメン屋さんが、ゼロゼロ融資の返済および小麦等食材の高騰で利益率が下がってしまい、人件費確保などが不可能になり倒産していっているのだという。TV番組的には結果を報道するだけなので無責任発言で終わるのだが、ニュースいわく「ラーメンに高額を支払うことは出来ないから、利益率を上げられない」という。
別の報道では1000円を超すラーメンメニューでも行列が出来るとも言っている。先のニュース番組においてはラーメンは庶民の食べ物で、ワンコインが目指すところだ。だから千円などとんでもないという結論で、値上げは以ての外という事であったのだが、一方で、政府は給与を上げて価格転嫁が可能で、サステナブルなビジネスが出来る日本を目指すなんて言っているわけだ。後者の意見ももっともな気がするのだが、仮説がある。全ての人の給料が上がるという仮説だ。
AIの登場によって、多くの仕事がAIやロボットに奪われると言われているのだが、恐らくはそう簡単には難しいだろうと考える。差が出てくるのはAI使いの匠と、そうでない人達の仕事の質であろう。仕事の質に応じて賃金が設定される正しい社会になっていくとすると、千円のラーメンを食べられる人とそうで無い人が出てくるわけだ。その昔、一億総貧乏という言葉が使われて、ガキながらに「そうなんだ」と記憶している。
必死に努力して学んで、それを活かすことが出来る社会になって、世界に価値を提供出来て、それが給与となって跳ね返ってくるべきであって、金が金を生んで、バブルの様に実体の無い金遊び癖が抜けない政治家や経済界トップの思想が一掃されないと、本当に頑張る気になる日本にならないのではないか?経済活動が地球を滅ぼす状態にあるような愚かな星ではいかんだろう。