18歳人口について

令和元年に117万人台だった18歳人口が、令和6年には極端に落ち込んで106万人台である。来年は109万人に上がり、それが令和8年まで続き、その後、令和15年には97万人台となる。令和22年くらいまでの推計人口はかなり正しく読み解けるので、各大学の入試改革、構造改革を求めてくるのは当然である。夫婦同姓なんていう世界唯一の法律を振り回しているようでは、受験生全員が佐藤さんになる日も来るのだろう。

昨日、大学改革というけれど、何を目指したのかと問われたので、それは「基礎研究において科学研究費を獲得して頂ける大学」を目指したとお答えした。小さいけれど、研究の乗り出しは出来る程度の学内再配分経費を若手中心に設け、それを活用して頂き、そして、ハゲタカジャーナルを除いた雑誌に投稿して頂ければと思った。日本語のペーパーでも投稿して頂き、広報される仕掛けも作った。

鼬の最後っ屁的に、研究者ごとの論文業績の公開なんちゅうことをやってみたが、強い賛否を頂いて、意識は御持ちなのだなと、気持ちが届けばそれで良いと思う事とした。基礎研究が無いと、将来のオープンイノベーションの種が生まれない。もっとも、企業の皆さんが新規事業構築に向けたチャレンジをされる国であることが前提なのだけれどね。

5年~10年後に新規商材が市場に出てくるとして、18歳をターゲットとすると、大略100万人規模の購買層ということになる。平成4年には204万人だったのが、100万人の減となっているわけだ。世界をターゲットというだけでは無く、我が国の若者が夢と希望を感じる商材を適正価格で生み出し、こんなに素晴らしい国!と驚くような流れが起こらないと、人口反転は起こらない。大学人は基礎研究を創造するべきだ。