忍耐が流行っているようで、何かやらなくてはと思った時に、現状維持で切り抜けようとか、アンケートで外の意見を聞いて、それをエビデンスにして、今を何とかしようとするやり方。常に暴君と言われてきたわけだが、アンケートなんというものはエビデンスでもなんでもなく、過去の不平不満、不具合解決でしかない。挑戦という単語は引き出せないのだ。しかしながら、組織的にはなんというか、安寧感というか、誰も責任を取らなくて良い気になれるわけだ。
他大学のベンチャー規定などを調べてみると、房総大学さんなどは平成の終わりには、ベンチャー支援で知財を活用したいというときに、現金が無ければストックオプションを活用できるという定めを作っている。これは大学ではないが、Oさん細胞で有名になってしまった、小生もお世話になっていた埼玉の研究所などでは、ストックオプションで儲け度外視で起業させて、知財を活用しようという、そちらの動きにシフトしてきている。
死蔵している知財が沢山あって、維持費がとんでもないことになっているわけで、どうせ組織の重荷になるのであれば、ちょっとの可能性を作った方が良いではないか。それで停滞しきった日本の市場において、情報系を除いたコアテク系の企業が立ち上がってくるのは素晴らしいではないか。いきなり太平洋はできないわけで、小さな流れから取り組むのがよろしかろう。
結局のところリーダー論に戻っちゃうのだけれど、決心・決断はやらねばならない。みんなの意見を聞いてなんてやっていると、必ず船は迷走し沈没するのだ。漂着してどうにかなるかもしれないけれど、原住民に食い荒らされて終わっちゃうのだろうね。自らはこうありたいと思ってなったのでしょうから、その地位の人はやらねばならないのだ。