都知事選

リーダーの資質みたいなご立派なお話ではない。それは著名な学者殿にお任せしておくとして、都知事選のお話。総理よりも強力なパワーを持つといわれる都知事なんだけど、それを実践したのは石原さんくらいかなとは思うのだけど、それを目掛けて20名もの人が立候補表明をしていらっしゃるという。これをどう考えるかなんだけどね。芸能人の売名行為ということもあるんでしょうけれど、国際都市東京の顔になるということを、なんか簡単に捉え過ぎなのではないかな?大河ドラマ俳優になるみたいな。

リーダーは大変ですよ。オリンピックを事例に挙げるまでもなく、あっちからもこっちからも雑音が入り、密室対話みたいなこともしなけりゃならない。綺麗ごとだけで済むわけないからね。ご当人が清廉潔白かもしれないけれど、過去の積み残しという恐ろしい負の遺産がどどどっと襲ってくる。トップに近いことをやってみると分かるよ。なんでこんなことになってんだ!って叫びたくなる。オオ様の耳はロバの耳なんだよね。

祀り上げられてしまうことはとっても不幸で、ちやほやされて、ひょっとしてその器なのかしらなんて思っちゃうのかな?本気で何かをやってみようという気持ちだけでは、首都大混乱のトリガにしかならない。ちゃんと任期期間内に何を成し遂げるかを定め、勿論、それは都民の為であるのは当然なんだけど、日本の表玄関の役割もになわなくちゃならない。とてもじゃないけど想像付かないですよ。話がでかすぎて。

でも、まぁ、ジャッジする力って凄いから、その力の源は得票数であることは間違いないんだよ。圧倒的多数で勝ったのならば、それを心の支えにして、当選しちゃったらジャッジするしか無いんだよね。八方美人は最低で、一点突破を覚悟を決めてやっていく。最近、政治の世界でそんな痛快劇を拝見したことが無いので、是非とも実践していただきたいものだ。国政よりずっと面白い都知事選である。ちょっとの間、楽しませて頂くことにする。