久しぶりに大掃除のお話。いつまでやっているのだとおしゃられるかもしれないが、これはもう、永遠に終わらないのではないかと思ってしまうほどなのだが、なんと、漸くだが、全ての棚、引き出しを「一度」ひっかきまわし「何故、これをとっておいたのか」と首をかしげるものを廃棄することが出来た。いわゆるひと段落なのだが、これは下世話な例えで山登りでいうと1合目が見えてきたみたいなものだ。選択していって残ったものを更に選別に入る。
その昔、TVを見ていたら「まず、引き出しの中身を全部ぶちまけましょう。そこから必要なものを選んでいきましょう」ということをやっていて、それを実践しているのだが、戻すものが多すぎるということだ。実際のところ、ボルトだの、ナットだの、工具だのは捨てるに及ばないし、サンドペーパーが箱に入っていたりするものも、捨てる理由を思いつかない。この理由が思いつかないというのが曲者だ。
薬品などは当然、きちんと処理をしないといけないから、それは避けて保管しておくとして、真空ゲージとかね、ガラス管のものなど今、使っている人は居なくて、予備として持っていたものは皆ごみとなっていくわけだ。これなどはとても惜しいわけだが、無念と思いながらも次の仕分けで引っかかるわけだ。単位を落として「卒業できないので助けてください」と迫ってくる者には「来年頑張りな」と冷徹に言い放ってきたわけだが、自分が持っていて、まだ使えるものなどというものを廃棄することにちゅうちょしてしまう。
断捨離の困難さということなんだろうけどね。世の中には見事な断捨離のスペシャリストみたいな人がいらっしゃって、ミニマリストというか、どうやって生きているのだ?と不思議に思ってしまう人をお見掛けするわけだが、そんな方に思い切って捨てて頂きたいと思ってしまう。とりあえず、かなり廃棄は進みましたよという途中経過まで。