自動車業界と土木業界。どちらも極めて大きなお金が動くことと、作るモノには基準が設けられそれを満たさないと国がその販売を認めないという点において似たものがあるなと感じる。昨年来、同僚のTさんがC国のオカラ工事について言及し、その都度「まぁ、日本も同じようなことやってんじゃないの?」なんて言っていたのだが、やっぱりというか、まぁねぇというか、三重県のほうでみつかりましたな。トンネル施工に関するインチキだそうだ。
紀伊半島の先端とまでは行かないまでも、交通不便な領域であるがゆえに風光明媚、自然が残され、良いところである。長期の休みとお金がふんだんにあったら行きたいところだが、両方ともないので、まぁ、もう一度行けるか行けないかというところだが、自動車専用道路の整備が進んでいるのは陰ながら応援していて、繋がったら考えなくもないというレベルなんだけど、その道路工事においてインチキが見つかって、何と、トンネル内側をもう一度剥がし直すというから凄まじいインチキである。オカラ工事ここに極まれりということで、C国云々、決して言えない。
建設会社の技術員や現場監督らの倫理観の欠如やミス、加えて県の監督体制に不備があったということで、官民一体となったオカラ工事ぶりは、まさにC国のお株を奪う有り様で、教育に金を掛けない日本の有り様だなと諦めの境地に至る。書類の書き換えなどが行われていたということで、自動車業界における数値の書き換えと同様のことも行われていたとのこと。やり直しによって、本来の完成予定に比べて2年ほど、後ろ倒しになるとのこと。定年後になるから良いかなどと言っている場合でもない。
何というか、上から目線と言うか、小生の周りにもそんな輩が増えてきている。6名までねと約束をしておきながら、金がそっちに入るんだからいいでしょ!と、貧乏人を穴の開いた銭で横っ面叩くようなことを平気でやってくるとかね。ルール破りを自社の都合で更に強化して破ってくるとかへっちゃらである。倫理観の欠如と言うと簡単で、選挙演説でカーチェイスをやらかすような者が政治家を目指すとかね。恐ろしいお話である。