夏の風物詩

曲がり角だからいろんな意見が噴出して、あれが良い、これが良いと、良いことばっかり並びたてられて、過去が全部悪かったの如くに語られるわけだ。そんなことは全く無いのだが、ただ、変わっていこうとしないのは宜しくない。このあたりは日本人の性と言うことなのかもしれない。小生が週末に活用している農協の販売所なのだが、スイカとトウモロコシが出てくる頃は超満員で入れない。これを変わらないことが良くないということと結び付ける気は無いのだが、異様な光景に驚かされる。

スイカは老化や病気の原因となる活性酸素を抑え、がんや動脈硬化の予防が期待できるということが、まぁ、ネット等々で紹介されているのだが、ご老人が群れを成してスイカを買い求めている様は、風物詩としてはどうなのだろう。年齢層が明らかに高いのだが、お願いだから週末では無くて、平日の時間がある時に行って欲しいんだけど、一般ピープルの買い物を阻害するのは如何なものかと思ってしまう。終末だけしかスイカを販売していないということは無いのだから。

この高年齢化の傾向ということか、糖度を高めるということなのか分からないが、大玉のスイカを見かけなくなった。見かけなくなったのは農協の販売所だけなのだが、小玉になって高齢者にも優しいということだ。更に少雨の夏にはもってこいなのかもしれない。水を大量に要求する大玉のスイカの成長を待っているとシーズンがずれてしまう恐れもあろうし、灼熱に晒されて玉が割れるなども生じるらしい。小玉化は必然のことのようだ。

断面が黄色のスイカがはやりらしい。小生は赤いスイカで育っているから、赤い品種以外は興味が無く、どこぞのフルーツバーなどで一切れ賞味するくらいが関山なのだが、ご高齢者はこのあたりは宗旨替えが見事で、黄色い小玉を抱えてレジに群れを成す。ただ、やたらと商品を叩きまわっているのは頂けない。桃を握ってみたりしてね。作物に対する礼儀を失っている。日本の夏の風物詩は、どうも頂けない。そう感じるのは古いのかそうでは無いのか。苦笑いである。