夏きたるという空気感で、梅雨明けはしていないということなのだが、それは人間が勝手に作った基準を定規にしているだけで、天然自然の「蝉」の皆さんは、もう暑くなったよと、夏なのだよと伝えてくれる。46億年、同じようにということではないのだが、歴史は繰り返して、人間の寿命のたかが100年の間の変動など、自然の産物にはかなわないのだ。だから天から教わることを信じて、夏がきたことにしたい。
折角、気温が勝手に上がってくれているのだから、気温が高い時にしか出来ないことをするのがよろしい。エアコンで制御された部屋で、一年中キーボードをたたいているなんて言うのはAIさんがやってくれれば良いことなのだ。人間は少しは野性味を持たねばならぬ。汗をかく季節にはせっせと汗をかくべきだ。そう思っても、そんな指導をしようものなら、ハラスメントだと訴えられるのでそれもままならない。
夏に行ったほうが良いのは書類作業であるはずは無いのだが、この季節、様々な審査書類が巡ってきて、土日に取り組むことになる。そんな時に蝉の大合唱が聞こえるとしょげてしまうので、多くの方々には申し訳ないのだが、雨で出かけるのがおっくうになってしまう方がよろしい。勝手極まりない考え方である。
夏はBBQなどを河原など、自然の中でするのがよろしいが、最近は極めて管理された空間でのみ焚火が許されるから、遊びに行く気にもなれない。遊ぶことまで管理され、仕事のみしていろと押し付けられている状況で、人類の繁栄などありようがない。多様性が許されない悲惨な状況に地球はあるのだが、赤道直下に集まって、みんなでBBQなどをしゃれこんでは如何か。仲良くなって戦争など馬鹿馬鹿しくなるのがよろしい。そう思う蝉の合唱である。