休暇とは?

大きな旅行鞄を転がしている風景に出会う。世間ではバケーションを楽しむ人々で溢れかえるが、本来、休暇であったはずなのだが、なんかかんかいろんなものが並列して襲ってくる。こんな状況でも完全に無視して「やりませんよ」と言い切ってしまえばそれはそれで良いのであろう。いや、むしろそうするべきなのだろう。いろんなお仕事を受けてしまって失敗したと思っている。

海外では、だらだらと職場に残っている者を無能と呼ぶわけだが、日本ではどんなに能力があっても異様な事務手続きなるものが襲ってきて、俗に非効率と呼ばれる状態が増え続けている。DXのための事務手続きとかね、未来は無いなと諦めるしかない。儀式とそうではない業務も分けねばならぬ。まぁ、今ある業務が生まれた時のことがきちんと伝わっていないのが宜しくない。生き字引の命は永遠でないから、上手に引き継がねばならぬ。

休暇の取得に関しても、危うく大失敗するところであった。そんなもん、聞いたことがないという暗黙の了解というか、事業承継というか、休暇届を出した記憶が過去に無いというか。まぁ、勤続30周年なんてそうたびたびあるものではないからね。でも、組織的には毎年5,6名はいらっしゃる筈なんですけどね。窓口担当の方からご指導を頂かなかったら、無断欠勤のドミノ倒しであった。

デジタルデトックスは必要だ。それだけではなく、休暇中の人間にどかどかと仕事を投げつけることが自由に行われる職場環境はブラックである。そのブラックの片棒を担いできたかと思うと恥ずかしくなる。ただ、何を言っても変わらなかったからなぁ。脱走するしかあるまい。職場に顔を出さなくなってそう思う。