台日起業キャンプ

台日合同起業合宿の開会式に参加する機会を得た。鶴舞大学からは2名の参加で、何かを掴み取って頂きたいと応援をさせて頂いた。ご近所に知事肝いりの施設が10月に立ち上がるということもあり、また、本社的にも力を入れているということでビデオメッセージなどが流された。海外に後れを取ること20年というところだが、まぁ、やらないよりはやり始めた方が良かろう。特に進んでいる国の人達とまみえることで「あぁ、平和な世界を生きてきたな」と感じて頂ければ嬉しい。

新規事業創成は本当はお金が有り余っている?大人の企業がやるべきなんだけど、旧態依然の硬い殻を自らでは破れない大人には無理だから、若者にたくそうということだ。特に医療分野においては、我が国においては「許認可」という治外法権切符を持っている企業は他社参入を錦の御旗で弾き飛ばすことが出来るから、やらない放題を決め込んで、海外企業がやってくれたらそれを買えば良いではないかという状況にある。

まぁ、ちょっと前に出てきた紅麹事件みたいなことがあるわけだから、そう簡単に参入して頂いては困ってしまうわけだが、精緻な医療情報とAIの進化をベースに、新規検査技術とかね、どんどんチャレンジできそうな領域があっても良い。医療科学を研究している大学を核に、AI系や高度電子回路開発が出来るディープテック系のベンチャーが寄り集まって、新しいことを成せば良いのにと本気で思ったりする。

当たるかどうか分からない起業家に投資なんて出来ないよなんて言っている大学は滅びるのだろうなと正直思う。就職先はいくらでもあるからとか吞気なことを言っている間に、どんどんと役割を終えていく企業群が10年先にも存続していると思っていてはいけない。勿論、新たな挑戦を繰り返していらっしゃるお企業様においても安穏としてはしていられない。しかしながら「今、売っている商材は新規事業だから、新しいことなんて考えられない」なんて笑い話にもならないことを言っているお会社はね。悲しくなる。