帰省と旅

見えない病魔と戦って頂いている病院の皆様が、次々と感染症に襲われていく。工学者などは何も出来ず、実に悔しい想いをしている。総力戦で何かをやってはみたいが、見えない的にバンザイ突撃するのは、時節柄好ましい態度ではない。静かに秘策を錬ることぐらいが関の山ではあるが、何か、チャレンジをさせて頂きたい気持ちは山々あるわけだ。

三重県の知事が独自の緊急事態宣言を出された。岐阜県知事などは「名古屋から来るな、名古屋に行くな」と、地名を挙げてアンチ名古屋ぶりを発揮して頂いているわけなのだが、それはかなり頷けるところがある。逆の立場なら同じことを言ったに違いないのだ。飲食店という、ストレス解消で明日の元気を与えて頂けるお店が悪者扱いをされて、これも実に息苦しい。

日本の国の伝統であるお盆の帰省の時期が迫ってくるわけだが、今年のお盆は通常というわけには行くまい。政府はGoToキャンペーンよろしく、不可思議なことを言い出しているわけだが、ご老人が楽しみに待っているのは解るのだが、なかなか思い切りよく帰省というのは難しかろう。今年は、まぁ、我慢をして、その分、不安が払拭された時に、再会を喜び合うのが良かろう。

帰省は駄目で旅行は良い。旅行先の仕事も良くて、何が何でも旅行をさせようという、その根性は凄いなと思うのだ。命がけで旅をしろという、まるで獅子の谷底落としみたいな、そんな国家に住んでいるわけだ。じっくりと人生を考えるなどと、優等生地味たことなど御免こうむる。何か新しい、そして面白いことは無かろうか。まだ数日ある。自らのひらめきに期待しよう。そんな日々だ。