廃棄考

機械の性能は作られたというか、工場で調整が終了した段階が最高で、搬送、組み付け中に落ち始め、1年も経過すれば減価償却状況である。販売価格には買い換え需要による利益も含まれているから大型加工機などにおいても信じられないほど廉価である。高品位・性能要求は日進月歩であるから、常に最新の機械・機器で工作、分析が成されなければならない。機器の寿命などは保証期間内に決まっている。

それが鶴舞大学においては108ヶ月とか、信じられない期間が設定されている。科学研究費補助金の研究機関が経過しても廃棄できない不可思議な設定が成されている。特に、ギアを含んだ回転機構を有する精密機械など、精度が哀しいほど落ちてしまうし、調整しようとすると新品を購入した方が性能が高くなっているし、遙かに安いなんてことになる。脳内のDXが成されていない者が設定するとこんなことになる。

ひたすら廃棄して、とっとと空き地にしたいのだ。そして「とっとと部屋を開けろ!」という要求はものすごく、それを実現しようとすると、あの手この手で遮ってくる。何故、歩み寄ろうとしないのか解らない。DXが全く成されていないことが一つの要因とも思える。公金で購入している訳だから、返納手続きをしたら「利活用マーケット」に自動で掲載されて、1ヶ月くらいで手が挙がらなかったら廃棄業者が回ってくるとかね。

誰かに使って頂こうとは思うのだが、既に性能が落ちた状態の機器を譲るのも譲られるのも気分が悪いのは当たり前。誰かが邪魔と思ったものなのだから、当然、誰もが邪魔に思う。毎年の物品検査は良いのだが、捨てたい時に捨てられないという状況はなんとかするべきである。最高性能を求める研究の場である。当然のことだ。