台風10号につき

台風10号が強烈な進路を呈しておりますな。組織として特に27日、28日は在宅勤務をお願いしたい。北西に向かってカニ歩き的に進んでしまって、進行方向右側の、雨風共に大きな影響を受ける位置に名古屋がある。地上を走るJR、名鉄等だけでは無く、地下鉄も大きな混乱を呈するだろう。危険を押して職場に出てくるなどと言うことは止めて頂きたい。電力線の切断なども可能性としてはあるわけだから、分析途中の停電など、悲劇的な状況も考えられるので、外部からの委託も自然災害による延期で対処して頂きたい。

他の地域で、特に台風災害が酷い時に「名古屋だけが何故か被害が少ない」と語る時があるのだが、今度ばかりは大雨の予報が成されており、それは現実のものとなるだろうと予測できる。太陽が地球に与えるエネルギーの、我々が目にして、体験する変換形態の一つが台風である。太陽系という星々を従え、無限のエネルギーを与えてくる巨大な星の力を実感する。がきんちょの頃は、やたらと洪水被害などがあり、台風も大雨もそんなに変わらなかったのだが、近年では台風でも直撃しない限り、インフラの破壊を感じにくくなっている。

この感じにくくなってしまっていることが問題で、能登半島ではお正月に発生した大災害の、水道系のインフラ復旧すら成し遂げられていない現状にある。自民党総裁選などにおいては、近々に発生した宗教的献金問題は勿論のこと、「もりかけ」問題など全くなかったようにマスコミはだんまりを決め込んでいる。忘れやすさにおいては天下一品の日本人であり、感じにくくなっているということに関して、自然災害も人災も似たようなものだなと感じている。

対面会議をWeb会議に置き換えるお願いをしてみたものの、ネットワークが寸断されないとも限らない。そんな時にはすぱっと諦めるしかないのだろうけれど、お尻が決まっている会議の運営は、自然災害の猛威には弱いものだなと思い、いやいや、自然災害に強いものなどなかろうと苦笑いである。先日、炎天下を40分ほど歩いたのだが、完全脱水状態となり生命の弱さを感じた。その熱波のエネルギーが風雨のエネルギーとなって襲ってくるのだ。身構えるべきである。